鳩山政権は、マスコミの支援大報道に支えられ、高い人気に乗って高慢になり、「民主党革命」に向かって暴走し始めているようにみえる。しかし、このまま鳩山政権の暴走を許したら日本経済の未来は危ないとの声が出始めていることに、民主党は気づいていない。
「民主党は総選挙の大勝利に浮かれている」とのきびしい声が産業界に広がっている。鳩山首相ら民主党幹部に、『選択』10月号の〈民主党の「産業政策」に深まる懸念〉(pp.62~63)を読むことを要請する。「民主党よ、日本産業を潰すな」と心の中で叫びつつ、一部分の記述のみ引用する(p.62)。
《「政治家主導」による政策づくりの稚拙さが、早くも産業政策で露呈し始めた。民主党を軸とした素人政権は「環境」や「支援」という美辞麗句を並べ立てる一方で、「負の再配分」を産業界に押しつけようとしている。現実を顧みない環境政策で大手製造業を追い詰めながら、効果なき中小企業支援を謳って国民にいい顔を見せようとする。この欺瞞の先に広がるのは大手製造業の国外逃避と中小企業の倒産ラッシュ、言い換えれば「メード・イン・ジャパン」の終焉にほかならない。新政権の誕生は、戦後復興と経済成長をもたらした産業立国・日本の「終わりの始まり」という危険を孕んでいる。》
傲慢になっている鳩山内閣と民主党は、おそらくこの苦言に謙虚に耳を傾けようとしないのではないか。しかし、このままでは日本の産業は危ない。せめて、民主党を支持している労働組合幹部には、冷静に考えてほしいと願う。